【短期滞在手術等基本料1の施設基準取得 算定のお知らせ】説明が記載されておりますので一読をお願いいたします。
当院では2024年9月より『短期滞在手術等基本料1』の施設基準を取得いたしました。
『短期滞在手術等基本料1』とは、大腸ポリープ切除やジオン注ALTAによる硬化療法など日帰り手術を行うための環境および手術等を行うために必要な術前・術後の管理や定型的な検査、画像診断を包括的に評価する施設基準です。
施設基準の取得には、適切な人員配置、施設や医療設備の充実度、緊急時の対応などにおいて、一定以上の質を確保することが求められています。
当院では上記の施設基準を満たしているため、行政より認定をいただきました。
日帰り手術を施行実施した際には基本料の加算が適応されますので患者様のご負担金も変更になります。
令和6年.10月28日から加算させていただきます。
【当院での日帰り手術の対象】
◎痔核手術(脱肛を含む)四段階注射法による硬化療法 ジオン注ALTA
◎内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)
*内視鏡検査のみの場合は加算は適応されません
当院ではこれまで以上に安全に配慮をして内視鏡検査・治療を提供して参ります。
ご理解とご協力をお願い申し上げます。
最新の内視鏡洗浄消毒器『ENDOCLENS Neo-D Advanced』を導入致しました。
当院では内視鏡検査機器の消毒はガイドラインに沿って行っております。
ガイドラインで奨められている高水準消毒剤『フタラール製剤』とASP Japan合同会社から発売されている、最新の内視鏡洗浄消毒器『ENDOCLENS Neo-D Advanced』を使用して、全ての検査に使用する内視鏡機器を消毒し感染防止に努めております。
当院では内視鏡検査の増加に伴い、最新の2本掛けの洗浄機を導入致しました。
作業効率が大幅に改善され、より患者さんの看護にあたる時間を確保できるようになりました。
これまでと同様に安心して検査を受けていただきたいと思います。
より一層感染対策と安心かつ安全な内視鏡検査に努めて参ります。
オリンパス社 最上位内視鏡システム EVIS X1 を導入致しました。
内視鏡システムEVIS X1は2020年4月にオリンパス社から発売されました。
従来の機種から8年ぶりにモデルチェンジされたEVIS X1は、特殊な光や最新の技術により鮮明な画像を得るとともに、検査効率の向上を目指した工夫がされています。また、病気の早期発見、早期診断、低侵襲での治療を目指したさまざまな技術を多数搭載しております。これにより、精度の高い内視鏡検査、処置が可能となりました。ついに当院でも導入し、本日より胃内視鏡検査、大腸内視鏡検査を行っております。是非皆様にも体感していただきたいと思います。
内視鏡システムEVIS X1と最新のスコープGIF-1200Nを組み合わせて胃内視鏡検査を行うことで、高画質で精度の高い検査を実現することができます。実際に使用してみて、正直よく見えるという印象で血管や表面構造の鮮明さに大変驚きました。鮮明な観察ができるようになったことで、小さな病変も発見しやすくなると感じました。
胃がん検診の需要も高まり、当院では患者様が安心、安全、安楽な検査を受けられるように検査環境の充実にも努めております。今回内視鏡システムの他に昨年から導入したGIF-1200Nも3本に増やして観察を行っております。
今後は充実した検査環境の中で皆様の病気の早期発見・早期治療に貢献し、精度の高い内視鏡診療に努めて参ります。
極細ハイビジョン内視鏡 胃カメラスコープ OLYMPUS GIF-1200Nを導入致しました。
昨年3月にOLYMPUSから発売されたGIF-1200Nは先端外径5.4mmの極細径となっており、新開発のCMOSイメージセンサーが搭載されているため画像ノイズが少なくなっております。ハイビジョン画質のため遠景にもピントが合うようになり、より鮮明にクリアな画質を得られるようになりました。また、挿入部の硬さを見直しており、苦痛軽減とスムーズな操作性に貢献出来るとされています。
当院で現在使用しているGIF-XP290Nよりも高性能機種であり、初めての使用時には血管や表面構造が鮮明に観察出来ることから画質の良さに感激致しました。
昨年から藤沢市では胃がん検診をバリウム検査の他に、胃内視鏡検査を選択出来るようになったため検査需要が高まっております。今後も地域の皆様の病気の早期発見・早期治療に役立てたいと思います。また、苦痛の軽減と精度の高い内視鏡検査を提供出来るように努めて参ります。
ピロリ菌感染を迅速に診断出来る、最新のPOC one Plus (赤外分光分析装置)を導入致しました。
尿素呼気試験法は痛みや不快感などの苦痛を伴うことがなく、簡便で非侵襲的な検査となっております。
POC one Plus (赤外分光分析装置)を使用することで、ピロリ菌感染の有無やピロリ菌除菌治療の効果判定を迅速に診断することが出来ます。
また精度も高く呼気検査当日に結果をお伝えすることが出来るため、当院では主にこの方法をとっております。
尿素呼気試験、除菌治療について気になる点があれば、医師、看護師までお気軽にお問い合わせください。
技師学会
第37回 関東消化器内視鏡技師学会に参加してきました。
「楽に受けられる内視鏡検査」をメインテーマに、開業医の医師による特別講演や各施設での工夫などの発表がありました。
内視鏡検査に対する世間のイメージは辛い・苦しい・痛い・怖いというものでマイナスイメージが先行しているのが現状です。このため、苦痛を取り除くことが出来、患者さんの検査に対する満足度が向上するような工夫や啓蒙活動が重要になってきます。
①胃内視鏡検査に対する苦痛
・喉麻酔が嫌、ゼリータイプの麻酔が苦手
・異物感が辛い
・お腹の張りが辛い
・空気が入ってくるとげっぷが出そうになって辛い
・緊張、不安など。
②大腸内視鏡検査に対する苦痛
・下剤を沢山飲むのが辛い、味が気持ち悪い
・頻回にトイレに通うためお尻が痛い
・検査時のお腹の痛み、張り
・緊張、不安など。
当院でも上記のようなご意見を伺うことが多くあり、皆様の苦痛が最小限になるように工夫し配慮をさせて頂いております。常に患者さんの立場になり緊張感をほぐす配慮や環境整備、丁寧な説明、声掛けやタッチング、安全な薬剤使用・管理、技術向上に努めて参りたいと思います。
特別講演でお話下さった医師のクリニックでは、無飲洗浄で大腸内視鏡検査を行う選択肢があるということで、大変興味深くお話を聞かせて頂きました。この方法はどの施設でも実施しているわけではなく、全国でも数少ないと言われています。現在、当院では無飲洗浄は行っておりませんが、大腸内視鏡検査時の下剤の種類を複数ご用意しております。診察時や検査の説明時にお気軽にご相談下さい。
看護師 森山
講習会
先日、レベルアップ講習会に参加してきました。
講習内容は内視鏡所見や病理診断、消化器がんの術式・管理、内視鏡止血術、緩和ケアとバリエーション多彩で内視鏡以外の専門分野の講義もあり大変勉強になりました。
講義して下さる先生方は各専門分野の医師のため、専門的な医療のお話はとても興味深く有意義な時間を過ごすことが出来ました。楽しみな講習会の一つであるため、また次回も参加したいと思います。
今回は講義の中にありました、消化器がんと予防について少しご紹介をさせて頂きます。
近年ではがんに罹患する方のうち、消化器がんの占める割合は2人に1人となっております。特に胃がん、大腸がんは男女共に上位を占めており増加傾向にあります。がんは初期のうちは自覚症状がなく発見が遅れがちになります。
このため、自覚症状がない時から定期的ながん検診を受けて病気の早期発見・治療に繋げていくことが大切であります。
当院での食道がんと診断される件数が、近年増えてきております。食道がんの罹患率は40歳代後半以降に増加し始めます。
食道がんには主に扁平上皮癌と腺癌の2つのタイプがあり、90%は扁平上皮がんで主に飲酒と喫煙が危険因子となっております。しかし、最近では欧米型の食生活による食道胃逆流症とそれに伴って慢性的な炎症を引き起こすバレット食道、ピロリ菌の感染率低下により胃酸分泌の増加、肥満や喫煙により腺癌は増加傾向にあります。
しみる感じがする、つかえ感、胸痛・背部痛、咳、声のかすれなどの症状がある場合は内視鏡検査をお勧め致します。バリウム検査に比べて内視鏡検査は早期がんを見つけることが出来、食道がんの診断には欠かせない検査となっております。当院ではNBI機能による内視鏡診断を行い早期発見に繋げております。
がんの原因となる日常生活習慣の喫煙習慣、飲酒習慣、食習慣、運動習慣、肥満度(BMI)を見直し、健康的な生活習慣を送ることが出来るように意識し予防に努めていくことが大切であります。
働き盛りの世代は仕事や家庭においても多忙となり、自身の健康はつい後回しになってしまいます。自分自身のためだけでなく、家族のためにも年に一度健康チェックを行って頂きたいと思います。
当院は藤沢市検診の実施対象施設であり、各種健康診断、人間ドックも行っております。少しでも気になる症状がございましたら、ご相談頂けたらと思います。
看護師 森山