学会報告・最新医療情報

2017.06.17

関東消化器内視鏡技師会 第20回レベルアップ講習会に参加してきました。その2

―炎症性腸疾患の内視鏡診断と治療―

炎症性腸疾患IBDの患者数は年々増え続けており、今後さらに増えることが予測されております。しかし、病状に合った適切な治療を受けることで病気の活動性を抑え、QOLを維持出来るようになってきております。講義では潰瘍性大腸炎とクローン病の疾患の特徴や内視鏡像、治療選択について学びました。また、上記に対し、内視鏡的な粘膜治癒を達成できるよう治療し評価していく必要性を学びました。

IBDに対する使用薬剤もどんどん新しいものが登場しており、当院では5-ASA製剤をはじめ、ステロイド製剤、抗TNFα抗体製剤(レミケード、ヒュミラ、シンポニー)を採用しております。私たち看護師も使用薬剤についての知識を身に付け、内視鏡的な粘膜治癒の理解を深めていく必要があると感じました。

―急性下部消化管出血について 大腸憩室へのアプローチ―

食生活の欧米化や食物繊維の摂取低下による便秘、加齢などが憩室が出来る原因とされており、年々増加傾向にあります。講義では、大腸憩室出血と内視鏡的な止血術について学びました。憩室出血に対し内視鏡で出血点を確認する際は、内視鏡の先端にアタッチメント(奥行きが深いフード)を取り付けること、ウォータージェットを使い洗腸することで出血点が発見しやすく観察や速やかな処置を行うことが出来ることを学びました。また内視鏡治療のクリップ法については、露出血管を把持するようにクリップする方法や憩室口を塞ぐように止血する方法を学びました。出血病変に対しての適切なクリップの選択及びクリップ操作をマスター出来るように手技の習得に努めていく必要があると感じました。また、術中・術後のバイタルサインの変化に対応出来るように十分な観察を行い、速やかに適切な処置が出来るように知識や技術の向上に努めていく必要があると感じました。

湘南藤沢おぬき消化器クリニック

主任看護師 森山

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